「なるほど」
 新城は冷然たる表情でそれを受け止めた。
 自分が嫌っていた者。
 好意を持っていた者。
 再評価しようとしていた者。
 すべてが死んでしまった。
 なんとも現実的なことだなと思った。





──佐藤大輔皇国の守護者(1) 反逆の戦場』(画像は佐藤悠『皇国の守護者 弐』)より

ちょっとだけそんな気分。
以下は「あれ、ゆうべ記事が上がってなかった?なんで消したの?」って思ってる人向けの話です。
それ以外の人は読んでもイミフです。

昨日の夜から今朝くらいまでのこと

…12月31日の21時半頃にhawkPネタで記事を一つあげたあと、俺は彼のラジオを最初だけ聴いて、それからNHK-FMの特番を聴いていました。
その放送が終わってから彼のラジオ実況掲示板に戻ってみたら、どうもレスの様子がおかしい。
そのうえognasさんが急にラジオをはじめるというので聞いたところ、やはり先のラジオで何かあったようだ、ということがわかりました。
嫌な予感がしてこのブログの記事を見返すと、彼の動画が残らず非表示になっていました。


…で、とりあえず作者が見せたくないとするものを載せていても仕方ないので、こちらも記事を消しました。


hawkPに何があったのか、どんなことを言っていたのか、俺はognasさんのラジオでも具体的なことは結局わかりませんでした。
なので、非表示の意図を汲み取ることはしません。
ただ、記事は残してあるので、hawkPがよっクスすることがあれば、復活させるつもりです。

長い長い蛇足:自分のこと

この件でちょっと考えたことがあるので、書きます。見出しの通り蛇足です。そして自分語りです。


俺は昔、ニコマスPだった時期がありました。
動画は去年の春か夏かそのくらいに削除したので、今は見れません。
削除の理由は、「新作も作らないくせに毎日自作動画の伸びを気にしてる俺キメェ」でした。当時の俺は、一日に一回、投稿動画の一覧から自分の作品の再生数が10とか20とか上がってるのを確認してちょっと喜ぶという、実にみみっちい習慣があったのです。


この頃は自分の悪い習慣を片っ端から潰したい気分が続いていた時期で、動画を削除しようというのは、この気分から出てきた、半ば思いつきでした。
一応、定期的に見てくださっている方がいたようなので、その場で「一週間後に削除しますよ」と動画の作者※で告知して、その期日にさくっと。


ただ、今にして(本当に今にして)思うと、これはあまりにあっさりすぎました。
この時すでに有志の方がニコマスwikiに専用ページを作ってくださっていましたし、自作品についてブログや見る専祭りで推薦いただいたりもしていました。
評価してくださる方がいたのに、そういった声をはっきり軽んじていたのが当時の俺です。


ちなみに当時の俺の言い分。
「評価してもらったのはうれしいよね。ありがたいよね。
 でも、毎日のように良作が出てくるニコマス界隈で、底辺Pである俺の作品が消えたからってどんな問題が?あるとしても、誤差じゃない?」


今でも一部分では事実だと思っています。特にマイリスト数500という制限があった頃、複垢持つほどでもないと思っている自称ライトユーザの自分としては、マイリスト登録する動画の厳選は重要な問題でした。


が、伸びてない作品だろうが、技術的演出的に古臭くなって作品だろうが、自分が気に入った作品は、また見返したくなるときが来るんですよね。お気に入りだから「後で検索するからいいや」って扱いにはしたくない。できるだけマイリストに残しておきたい気分。
というわけで貴重な枠の一つをこの作品のために確保することになります。


で、こういうのって折に触れて他人に紹介したくなるんです。今は2ちゃんやブログやIRCtwittermixiやなんやらで紹介することも、あるいはニコニコ生放送でリクエストもできますし。


そのときになって当の作品が消えていると、「あああああああああああああ」となるわけです。


作者を責めるのは筋違いです。が、しかし、もやもやします。
なんというか、大げさにたとえるなら、自分のラブコールが無視されたときの気分というか。愛の告白を受け取るか否かは相手に権利があるので、拒否されても相手に文句言えないですよね。…いや、言ってもいいか。でも大概ろくな展開にならないような…いやしかし、そもそも恋愛の敗北者である俺がこういうたとえをすること自体がもう…


…脱線しました。
つまり俺も、自分の動画を好きだと言ってくれた人たちに対して、そういう仕打ちをしたんだなと、今更のように思った次第です。P時代から見てる人がいたら、ごめんなさい。また今更なんですが。
といって、贖罪のつもりで何か作ったところでいい作品ができるわけもなしですので、また何か作りたくなったときに、一緒にうpするくらいで勘弁してください。(さすがに当時のクオリティではもう出せない)


というわけで、Pの皆様、自分の作品をネットから消すときは、消した後こういう後悔を自分がしないかどうか、よく自問自答してから判断してくださいまし。少なくとも俺みたいに勢いでやるのはよくない。


よし、えらそうなこと言えたのでこのエントリ終了。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。